医療機関にとって宣伝というのはタブーでした。
これは国が保険治療というのはどこでも、同じ金額で、同じレベルでとうたって始めたものだからです。情報としての宣伝ならよいのですが、現代は歯科も多くなり患者さんの取り合いになっている状態ですから前にもいったように来てもらうための宣伝になっています。(本来はそういう目的が宣伝ではありますが)
美容外科を例にとればわかりやすいので説明します。個人でやっている美容外科は技術レベルが低いと(サービスも含めてですが)口コミで紹介されません。ですから個人でやってるのに予約がいっぱいだったらそれは上手な証拠です。
きのうから左の奥歯が噛むと痛い気がして、虫歯じゃないのになーと思っていたが今日になってリンパ腺がぐりぐりして、飲み込むときも少し痛い。
真っ直ぐ生えていれば自分とスタッフで抜くのだが…
埋まっているだけに!
15年前に右下を抜いたときは一週間痛かった。
すぐ抗生物質飲んで今日は帰ってすぐ寝る。
皆さんも知っててください。身体の抵抗力は寝ることで発揮されます。
悪くなる前に充分な休息と睡眠をとりましょう。
わかりやすくいうと化粧に例えると根本から白くするか、
ファンデーションで白くするかという違いです。
マニキュアですと2週間から3週間しかもたないのですが、一度ですむのとすぐしろくなるから気楽なのかもしれません。
けど一番いいのは(歯を白くするのに)どんな方法でしょうか?次回に詳しく書きます。
1、磨く
2、漂白する
3、塗る
4、貼る
5、かぶせる
となります。
1、2、3をまとめてホワイトニングと言い、4、5を審美歯科とか美容歯科というようです。(勝手な私の解釈ですのであしからず)
もうすこしいうならホワイトニングは一時的なものですが審美歯科はかぶせたり、貼ったりするので一時的でなく色も自由に白くできます。
ホワイトニングが化粧で、審美歯科が整形と云えばわかりやすいでしょうか。
どちらがいいのか?何を求めているのか、保険がきくのか、費用がかかっても綺麗なほうがよいのか。
患者さんの求めるものによってちがいます。
次回はそこらへんを説明します。
面倒くさくなってしまうのです。
ですから結婚前だとか、就職の面接前とかにやるというのがおおいですね。
美容整形もそうなのですが心理的に費用面でクリアになるなら確実に短期で変身?できるほうが患者さんも喜ぶことが多いです。
では審美歯科(かぶせたり、貼ったり)はそういう点では自由に白く歯並びもよくできるのでやった方の満足度は高いです。
ただやはり費用は高いのでよく相談してからにしましょう。
自分でやっていて一番患者さんの満足度が高いのは(総合的に費用、時間、治療期間、痛くない、怖くない)貼る方法です。
専門的にはラミネートベニアといいます。
詳しくは前の日記の25~30ぐらいかHPの説明をみてください。
先日自分の兄がやってくれというのでやりました。
せっかちなので2回で終わるから楽だったみたいです。(麻酔もなし)兄の紹介で過去に何人もやって白く綺麗になってたのを見て自分もやる気になったみたい(笑)
ちなみに兄も歯科医ですが(さらに笑い)
その歯医者さんを信用できないというのを除くとよく聞くのが、予約をキャンセルしてしまい行きづらくなってしまったというのが多いです。
でもそうするとまたレントゲンを撮ったり、最初からやりなおしなので費用を時間も余計にかかります。
でも結構行きづらいんですよね。
こちらにしてもまた来なくなってしまうんじゃないかと思うと寂しい気持ちになることが多々あります。
勇気を出して今度は頑張りますと言ってみてください。
いい先生なら怒らずにみてくれます。
けどまた投げ出さないように!
次に転院してくる理由で多いのはなかなか治療が終わらないということです。
私もできるだけいつまでとかあと何回ぐらいですとか言うようにしてますが、それだけでもかなり患者さんにとっては気分的に楽みたいですね。
町の歯科医としては早く治せる(早く終わらせる)のも大事だと思います。
それによって気軽に行けるようになることが大事だと思ってます。
ただ気軽にいけるのとわがまま言えるのとは違いますからあしからず。
保険で治すにしろ(自費ならなおさら)今は三割負担ですし、一回で終わればよいですが何回もかかると結構な金額です。
よく高校の同級生から電話で「差し歯一本いくらと言われたが高くないか」とか「毎回うん千円以上払っていっこうに終わる気配がない」とかかかってきます。
高いか安いかというのは個人の主観や価値観によって
違うので少し云うのははばかるのですが、私が思う適正な値段や知る限りの上限、下限の値段を独り言として書いていきます。
あくまで聞いた値段であったりするので責任もてないのであくまで独り言です。
「えーー!」とびっくりするかもしれません。
そのくらい治療費(特に自費治療)には差があります。
次回から書いていきますがあくまで参考までにです。
自分でも書いていいのかなと思っているぐらいですから。
患者さんが知りたいのは自費の値段だと思います。
私のところのはHPにかいてあります。
ここからはちゃんと調べたわけではないので責任持てませんのであしからず。あくまで主観と独り言ですので。
知っている(聞いたことがある)ので最低で6万円、最高は27万円(1本!)です。
高いか安いかはその医院の考えで決められているので云うのははばかりますが…
個人的に適正な値段はと言えば、メタルボンド(セラミックと金属でできた差し歯)で8~12万、オールセラミックで10~15万と思ってます。
どういうふうにこの金額が決まるのかは、またいずれ話しますが患者さんからみれば高いでしょうね。
こんなふうにいろんな自費の治療費の値段の幅を書いていこうと思っています。
皆さんの何かの足しになれば幸いです。
次回はインプラントの値段とそれによって歯が入るまでの料金体系について書きます。
インプラントの手術費用は知っている限りでは最低が16万/本、最高は50万というのをきいたことがあります。
私のところでは手術費用が22~25、セラミックの差し歯が8万円ですから1本打ってそこに歯を立てると30~33万円となります。
もし1本50万円だと歯の費用もいれると60万円ですからこんなに開きがあるんですよね。
手術費用は安くても差し歯の費用が高いこともありますから、必ず事前にいくらかかるか聞いてください。
本数によっては非常に高額な治療費になりますので!
個人的にはインプラントとセラミック歯で25~35というのが妥当な値段と思っています。
昨年に静岡のいとこがインプラントを15万で手術してくれるからやろうと思うと相談を受け、「安いと思うよ」とアドバイスしたらかぶせる差し歯があとできいたら25万と云われてしまったそうです。
そんなことがないようによく費用は聞いてから決めてください。
いわゆる入れ歯です。保険で作る入れ歯はプラスチックと金属の針金(総入れ歯の場合はプラスチックのみ)でできていて、3000円から8000円ぐらいです。
総入れ歯だと上下で16000円ぐらいです。
それでは保険のきかない入れ歯はどういうのかというと、金属でできていて薄くて頑丈なのです。(金属床義歯という)
私のところでも大体25万ぐらいかかります。
知っている最低の値段は16万円。
最高はなんと一千万円!(びっくり)
聞いた私でさえびっくりしました。
保険ですべての治療はまかなえるのですが、保険がきかない治療はキチンと事前に聞いておかないとトラブルになります。
特に歯科の場合は保険と自費治療が混ざっていて、しかも料金表が貼ってあるわけでもありません。
インターネットの普及で治療にかかる前に、情報が得られるようになったのはよいことです。
次回は矯正治療の値段です。
なにかを調べるという点でインターネットやHPのおかげですごく便利になりました。
いままで苦労しなければ得られなかった情報が座ったままで手にはいるのですから!
HPは製作側からすれば半分は宣伝の意味が込められていると思います。
特に私達のような医療関係は宣伝に対していろんな規制があります。
ただ現時点ではHPに関してはそういう規制がありません。
その意味では患者さんがわざわざ行かなくても事前に情報がえられるのですが、ややもするとメリットしか提供されないきらいがあるのも事実です。
たとえば歯科でいえば「無痛治療とか三回で治る」とかよく書いてあったりします。
宣伝だけを前面にだすとそれは患者さんの為のではなく、患者さんに来てもらう為のHPになってしまいます。
私が日記を書いているのはそういう言いにくい部分や、メリットの裏にあるデメリットも知ってほしいと思ったからです。
このHPを見て他のHPと見比べたり、先生や病院によってこんなにも治療費ややり方に違いがあることを知ってほしいです。
最近このHPも気にして見ていただいている方が増えてきたようで嬉しいです。
もうすぐ一年ですのでリニューアルを考えてます。
何度も日記にも書いたのですが医療というのはこれが正解というのはなく、10人の先生がいればその数だけ治し方があるということです。
一番大事なのは先生が信頼できて、この先生なら安心と思えるかです。
HPを見て気軽にメールで相談できるような環境ができればいいですね。
先日、雑誌に患者とのトラブルが多いのは婦人科と歯科と書いてありました。
そういうトラブルはほとんどが説明不足から起こります。
なかなか先生には聞きづらいものですし、そんな時や不安に思ったときに聞けたり、HPをみることで解決できればなと思ってます。
そんなHPを目指しますので乞うご期待!
基本的には体力低下、免疫力低下によっておこるウィルス性のもの(よくいうヘルペス)と機械的な刺激で起こるものがあります。
基本的には日にちが経てば治るのですが、痛みが強いときはケナログという塗り薬やアフタッチという絆創膏を貼ります。
ただ最近はウィルス性の口内炎が多い(しょっちゅうできる人はこれが多い)ので大きなのができてすぐなら、抗ウィルス薬(バルトレックスなど)を飲むとすぐ治ります。
ただ歯科医の先生が口内炎に飲み薬を出すという感覚があまりないのと、この薬の存在自体知らないと思うのでどうでしょう。(新しい薬なので)
あとこの手の薬(抗ウィルス薬)は非常に高いのでちょっとだす方もためらってしまいます。
ただ早めに飲むと本当にすぐ治ります。
ヘルペス性口内炎とアフタ性口内炎の鑑別
ヘルペス性口内炎
口唇だけでなく口囲にも
発熱(38度)
リンパ節に腫脹あり
口臭あり
歯肉が赤く腫れ出血
米粒大~小の水泡、潰瘍多発
水泡の真中にくぼみ
アフタ性口内炎
口囲にはない
発熱なし
リンパ節腫脹なし
口臭なし
歯肉の腫脹なし
潰瘍の数は3~5個(手足口病では5~6個)
くぼみなし
ヘルペス性の口内炎にステロイド使用すると悪化するので注意してください。
いままで出血していなかったのに、急に最近出血するとか急に口臭がするのはなんらかのウィルス感染が考えられます。
ウィルス感染の場合は市販の薬では悪化することが多いので注意してください。
次回からすこし薬について書いていきましょう。
歯科の場合は内科とかと違い、薬で治すというよりも削ったり抜いたりというどこか外科的なところが多いのです。
でも最近は歯周病は最近の感染症という見方もあり、薬との併用で歯周病を治す治療法もでてきました。
ただ現時点ではまだ厚労省にみとめられてるわけではないので、誰にでもその薬をだせはしませんし、飲めば治るというわけでもありません。
ですが実際にはかなりの手応えを感じています。
一部の歯肉炎とかには劇的にきくこともあります。
それとは別に感じているのは昔と比べて患者さんがいろんな薬を常用していることです。
痛み止め、消炎剤、抗生剤、安定剤などなど。
確かに上手く使えればありがたいことですが、最後に病気を治すのは自分の体力や抵抗力です。
是非、それは知っていてください、薬飲めば症状が治まるからというのは非常に危険です。
いろんな薬の説明を少しずつしていきますので、知識として知っていただければとおもってます。
けっこう読みやすく為になるのをみつけました。
読んでみると知識がつきます。
http://www.din.or.jp/~bush/old/byoin/byoin.html
内科ですと扁桃腺が腫れたり、鼻水が黄色くなったりした風邪ならでるでしょうか。
細菌を直接殺す薬なので薬局では買えません。(どの細菌にどの薬をだせばよいか、副作用や飲み合わせの知識がないと危険だから)
抗生剤を飲むときに大事なのはちゃんと規則的に飲むことと、症状がよくなってもすぐやめないことです。
薬を飲むことで血中の薬の濃度が保たれて細菌を殺すのですが、飲み忘れたりすぐ止めるとまたぶり返す可能性があるので。
でも日本の場合は必要以上に少量をだらだら長く出す傾向があります。
外国とかですと倍ぐらいの量をバンと大量にだすことが多いですね。(体格の違いや保険制度の違いからでしょう)
化膿したり風邪で抗生剤を飲んで三日ぐらい経っても症状に変化がなくよくならない場合は、菌と薬があってませんので変えた方がよい場合があります。
でも今の抗生剤はある程度の菌にきくようにできてるのでまったく効かないということはあまりありません。
ただ乱用することによって耐性菌ができてしまうのも事実ですので、腫れたら薬もらえばいいや!はやめましょう。
なにかというとその歯科医院(先生)がどのようなポリシイでやっていきたいかということです。
大きく分けると三つのタイプに別れます。
1、保険外の治療(いわゆる自費治療)をメインにやっていきたい。
2、保険中心でやっていきたい。というか保険中心でやらざるをえない。
3、各々のバランスをとってやっていきたい。
となります。
患者さんは抽象的によい治療をうけたいと思って来るのですが、うけたい治療っていうのは人によって違うのです。
先生はどういう治療を提供したいのか?
患者さんはどういう治療を望んでいるのか?
これがずれていると患者さんにとって「ちょっと違う、あわない」となってしまいます。
次回から三つのタイプについて詳しく説明していきましょう。
このタイプの歯科医院はオフィス中心部に多いでしょうか?
自費治療は確かによい材料を使えますし保健治療よりよいのはみとめますが、費用がかかるというのはいなめません。
本当に技術やレベルの裏付けのある先生は口コミだけで例え自費が中心でも患者さんが来ます。
それこそ飛行機に乗ったり、2、3時間かけてくるのも当たり前のようにです。
もし口コミも聞かずに飛び込んだ歯科医院で保健外の治療を凄く勧められる場合はよく考えてください。(納得してか費用は関係ないなら別ですが)
本当に口コミされる先生は飛び込みの患者さんは当てにしてません。
「お金をかけるとよい治療はできるのですが、お金がかかる治療がよい治療とは限りません」
先生の技術レベルによるのです。
保険中心というより患者さんが多すぎて説明する暇がなくて、そうならざるをえないというのが本当でしょうが、最近は歯医者さんもおおいのでこういう歯医者さんは少ないでしょう。
聞 いた話ですが30年前はここらへんの歯医者さんでも、朝の6時から整理券を配って8時にはなくなってしまったとか、患者さんと喧嘩になって「二度と来る か!」と啖呵を切って帰った患者さんが、翌日に菓子折り持って「もう一度お願いします」と現れた(隣町まで行かないと歯科医院が無かった)なんてことが あったそうです。
私も昔一日50人診たことありますが何をしていたか覚えていません。患者さんとは話すことができませんでした。
今はちゃんと話しています(笑)
全体のガンからすれば1~2%ぐらいと思いますから安心してください。
一応、注意する点だけいっておきます。
舌に口内炎の大きいのができてなかなか治らない。
歯のないところが急に痛みなく腫れた。
下の顎がしびれるなどの症状があったら、歯医者さんか総合病院で見てもらってくださいね。