一昔前は、むし歯になれる削るというのが普通の考え方でした。
歯は内臓などと違い、自然に治ることは絶対にありえません。
そこで、現在ではむし歯にならないように気をつける予防歯科という分野が急成長しています。当院でも予防の観点から患者さんに様々な知識を持って頂くよう心掛けています。
歯ブラシは予防の基本です!
先に述べたように歯周病菌のエサとなる食べカスを残さず磨くこと。歯を磨く際には時間をかけて丁寧に磨くこと最も重要となります。
歯の汚れは、皆さんが考えている以上にネバネバしていて取れにくいものです。一か所で10回は歯ブラシをあてることを忘れないようにしましょう。
そして、それでも残りカスは溜まるので、定期的に歯科医院に通い、プロのクリーニングしてもらいましょう!
むし歯の部分を削ったあと、歯の型を取り、その型に合う金属の歯を鋳造するものです。歯全体を覆うのではなく削った部分を覆い隠す治療だと考えてくだされば良いでしょう。
歯全体を覆う治療法。むし歯菌に侵されている部分が大きくインレー(詰めもの)では間に合わない場合の治療です。
基本的には上記の治療法と使用する材料の違いで料金は変わります。下記に材料の説明とその特性、それぞれの治療に対する料金を記載しております。ご参照ください。保険診療の料金は3割負担で患者さんの負担分を表記しています。
いわゆる銀歯です。銀合金の弱点である耐蝕性や対硫化性を補う意味でパラジウムを添加しています。銀合金だけのものより良い材質となります。ただ、安価であり硬い材質のため耐久性・鋳造性などの面で金合金などの材質に劣り、再治療の可能性が高い材質です。
治療名 | 保険外診療価格 | 保険診療価格 |
パラジウム合金・インレー(詰めもの) | なし |
1,500円~/本 |
パラジウム合金・クラウン(冠) | なし |
1,000円~/本 |
レジンとは合成樹脂のことで、保険が利用できる材質です。近年では、材料の質も上がり安全なものになっています。しかし、耐久性や変色などに関しては、他の保険外治療の材質には劣ってしまいます。
治療名 | 保険外診療価格 | 保険診療価格 |
レジン・クラウン(前装冠) | なし |
5,000円~/本 |
金は柔らかい金属で他の歯を傷つけたりしない、お口の中に適した材料です。奥歯の場合は銀の材質よりも光らないので、患者さんの思っているイメージよりも目立ちません。また長い年数変色しないなど見た目の心配や再治療の心配が少ない材質です。
治療名 | 保険外診療価格 | 保険診療価格 |
金合金・インレー(詰めもの) | 30,000円~/本 |
なし |
金合金・クラウン(冠) | 50,000円~/本 |
なし |
陶器の材質を使用することで、自然の歯の色(従来の歯の色)に合わせて作ることができます。ですから金属などと違い、治療しても美しく自然な仕上がりとなります。治療では金属のフレーム(型)にセラミックを貼り付けて使用します。
奥歯の治療にお勧めの材料で、近年では治療している歯を美しく戻すためにセラミックに入れ替える方が増えてきました。
治療名 | 保険外診療価格 | 保険診療価格 |
セラミックインレー(詰めもの) | 40,000円~/本 |
なし |
セラミッククラウン(冠) | 80,000円~/本 |
なし |
セラミックにプラスチックを混ぜることで、プラスチックよりはるかに強く、セラミックよりも安価な材質を実現したものです。セラミックだけの物より若干質は落ちてしまい、変色の可能性も出てきますが料金面でお得な材質と言えるでしょう。
治療名 | 保険外診療価格 | 保険診療価格 |
ハイブリッドインレー(詰めもの) | 30,000円~/本 |
なし |
ハイブリッドクラウン(冠) | 50,000円~/本 |
なし |
全てセラミックを使用する治療です。歯の根の部分にも金属を一切使用しないので、金属アレルギーの患者さんにお勧めです。また、フレーム(型)に金属を使用すると歯肉が変色(黒ずむ)してしまうのですが、オールセラミックは、その変色が起こらないので前歯の治療に最適です。
治療名 | 保険外診療価格 | 保険診療価格 |
オールセラミッククラウン(冠) | 90,000円~/本 |
なし |
むし歯は、お口の中のミュータンス菌をはじめとする歯周菌が糖分などをエサにして増殖することにより発生します。歯周菌と糖分が結びついて、歯の表面でヌルヌルした歯垢(プラーク)となり、ここが細菌の住み家となるのです。
このプラークの中の歯周菌が出す乳酸によって歯の表面から徐々に溶けていきむし歯となるのです。